ストレートジャンプは基本中の基本です。しかし実は、中級者以上になっても踏切りのタイミングというのは、完璧には安定しないものです。
ストレートジャンプは基本中の基本技にして奥義なのです。
安定してストレートジャンプするにはどうしたらよいか悩んでいませんか?
実は誰でも簡単にきれいに飛べるようになる踏切のタイミングを覚える方法があります。
私も実際に実践してキッカーに飛ばされるのではなく、自分でキッカーを飛ぶ実感を得ることができました。
私は絶対転びたくないので、ストレートジャンプを必ず1時間して準備運動することをルーティーンにしてます。
ジャンプの基本とキッカーを飛ぶポイントを紹介しています。練習しだいでは、午前中にはタイミングをバッチリとらえて午後からフワッと飛ぶことができます。
フリースキーでのジャンプの基本は、スネとブーツをくっつける!
フリースキーのジャンプは、スネとブーツをくっつけて絶対に離さないことが基本です。
スネとブーツがくっついていないと絶対に転びます。足元をしっかりさせます。最初は小さなポコジャンから飛んでみて足元さえしっかりさせられるようになったら、へそから飛ぶ意識で真上に飛ぶ練習をします。この2点が基本です。
へそから飛ぶというのは意識ですが、実際に意識はへそを中心として腰を落としてタメをつくり、足で踏ん張って、グッ全身で伸びあがります。
平地でジャンプするのとは感覚が異なり、ブーツと板で足元が固定されていますので足首が使えません。ジャンプ台があって、飛んでみろと言われても飛び方を知らないと危険です。
フリースキーでジャンプのやり方
基本姿勢は、腰を落とした状態がスタートです。前方上に伸びあがるというのがコツで、腰を落とした状態から足の裏で地面を踏みグッと力を入れて上半身を連動させて上に飛びます。
瞬発力で伸びあがります。飛んだとき板の前後が空中に浮いたらどんな高さでも成功です。
大切なのは、実は着地した時に身体の前後のバランスが崩れないこと。ただ飛び上がるのはすぐに誰でもできると思いますが、着地の時に後傾にならないことを意識できるかがスキー板でジャンプの登竜門となります。
飛ぶ高さではなく、着地でいかにバランスをくずさないかが重要です。最初は平地で、上に伸びあがってジャンプしたときに板が浮く感覚をつかみましょう。
スピードを出して平地でジャンプ
その場でジャンプできるようになったら今度はすべりながらジャンプします。スピードが出てても着地した時に後傾にならない感覚をつかみます。
思った以上に前方へ重心をかけないとバランスがとれないと感じますが、キッカーではさらに前方へ飛ぶ意識が必要になります。
しかし普通に滑りながら何回もピョンピョンとジャンプするだけでバランス感覚を磨けます。どんなにスピードが出てても着地したとき後傾にならない感覚をつかんだら成功です。
キッカーで安定して飛ぶためには、スピードを出してジャンプすることに慣れている必要があります。慣れきたら今度はキッカーに入ります。はじめてキッカーに入るときは、小さいキッカーで人がいない時を選んでください。
キッカーを飛ばずに通過すると飛ぶタイミングがわかる
キッカーがはじめての場合は、最初はキッカーを飛ばずにそのまま通過しましょう。
一番高いところを通過するときに感じるキッカーから返ってくる圧に集中してください。一番圧を強く感じる頂上がジャンプするポイントです。
リップをテールで踏んでフワッと浮いたらジャストタイミング
キッカーを繰り返し飛ばず通ってみて頂上での圧を強く感じるポイントに慣れてきたら、軽くジャンプしてみましょう。テールで踏んでフワッと浮いたらジャストタイミングで成功です。
リップの最先端を抜けるとき一番の圧を感じてから、かかとに力を入れてリップをテールで押し返して跳ねてみてください。
つんのめったら早がけですし、力が入りきらず落下してしまったら遅すぎです。
リップをテールで押し返してジャンプしたときフワッとした浮遊感を感じる、すなわちすでに踏切位置をマスターしています。キッカーでのジャンプは実はオーリーで飛ぶと雄大に飛べます。何度も練習して飛ぶタイミングをつかんでください。
ジャストタイミングの感覚がわかった次は、小さな台でテーブルを越えられるように次第にスピードを出してみてランディングに着地できるように飛んでみてください。慣れたら飛ぶタイミングの取り方が上級者と同レベルです。
キッカーは小さいものを利用する
あくまで安全最優先でキッカーは小さいものを利用するのがよいです。自分でも飛べそうだと思える大きさのキッカーが理想ですが、小さいテーブル型のキッカーならテーブル落ちしても痛くないのでおすすめです。
ストレートジャンプは目線と両手を真っすぐ前に出す
ストレートジャンプは棒ジャンとも呼ばれ、キッカーのリップで真っすぐ飛んで空中では体勢を変えないジャンプです。
安定したジャンプのコツはスネとブーツが離れていない
スタートラインからエントリーしてスピードに乗るとき、棒立ちではなく腰を落としてアプローチします。飛ぶ前のタメでブーツからスネが絶対離れないように前方向に重心をのせてリップに進んでいきます。
飛び出した瞬間にスネとブーツが離れてしまったら板が先走るのでまず失敗します。腰を落してブーツにスネを当てて体を安定させます。飛ぶとき怖いと感じる場合は、必ずスネをブーツに押し当てておくのが転ばないコツです。
リップを登るときは前傾を意識
前傾を意識して常にブーツからスネが離れないようにします。そして上がっているキッカーの圧に負けないようにかなり前方に伸びあがるイメージで飛びます。かなり前方に飛んで真上に飛べるくらいです。後傾になったら、飛んだ瞬間にバランスが崩れます。
リップをテールで踏む
リップの頂上で踏み切ります。自分で頑張ってジャンプするのではなく、あくまで瞬発力で伸びあがってテールでリップを踏みます。足幅のスタンスは広い方が安定します。
飛び出した瞬間に視線とおへそと両手を着地点に持っていく
リップでの踏み切りは、ヒザを伸ばし腰からおへそを前に突き出す。これに連動して両手を前方に一気に同時に出して、着地点を見ます。踏切りのタイミングがキマると、フワッと浮遊します。
しかし、どこを見ているかわからない状態または手を前方に出しておかないと、上半身が置いていかれ板が前に走っていくのでまくられてしまいます。
まるで足元のじゅうたんを突然引っ張られて両足あげて尻もちをつくような感覚。そのため空中でのバランスを安定させるため、踏み切りと同時に両手を前方に出して着地点を見ます。
ストレートジャンプができるようになれば、すべてのジャンプが安定してできるようになります。
タック
タックはジャンプした後、空中でヒザをおなかにひきつける動作です。
ストレートジャンプが安定してきたら、空中で無重力になった瞬間タックを入れてみましょう。テールでの踏切が上手になると空中でのバランス感覚が身に付き、無重力中にいろんな動作ができるようになっていきます。
手始めとして空中でタックを入れて小さくなれるようにしてみてください。高さを感じられ、滞空が気持ちいいです。また空中で小さくなれるだけでカッコよく見えます。
無重力中に安定感を感じられるようなれば、あっという間にグラブを入れられるようになります。
ストレートジャンプを使う場面
エアトリックをする前、事前にキッカーをチェックするときにストレートジャンプをして体のチェックそしてスピードと飛距離を確認します。スピードの限界点も感覚で把握できるので、スタートラインを決めるときに使用します。
私はキッカーで絶対転びたくないので朝1時間くらいは必ず棒ジャンで準備運動します。
ストレートジャンプのまとめ
ジャンプで最終的には重要なのは、キッカーを飛ぶときはリップをテールで踏んで瞬時に視線と両手を着地点に持っていくこと。
そして飛び出した後に無重力を感じる瞬間にタックを入れることです。早ければこの一連の動作は1日でできるようになります。
ジャンプをはじめた1シーズンはフルにストレートジャンプを練習しましょう。踏切りのタイミングをマスターし、空中のバランス感覚をつかめば次のシーズンは自分がやりたいと思ったいろいろなトリックができるようになります。