フリースキー初心者は実際何からトリックをマスターしていけばよいか?
「この場所では、このトリックができる!」
結論からいいますと、スキー場の同じ場所で同じトリックを繰り返し練習してマスターすることが最短の道です。
師匠が近くにいればよいのですが、これから始めての人にとっては教えてくれる上手な人を身近で探すのは難しく、私も最初になにをすればよいのか?あれやこれやと自分なりの方法で練習したため遠回りをしました。
実際にやってみて、同じ場所ごとで一つの技に絞って練習を繰り返すことで応用が効くようになりました。
フリースキーを始めるにあたって、安全確認の意識や上達に必要な基本的な考え方から紹介します。
今シーズン中に上手くなりたい方は特に特定の場所で一つの技を磨くことを意識していくとできる技がどんどん増えて楽しくなっていきます。
フリースキー超後発組はできそうだと思った技からマスターしていく
フリースキーを始めるにあたって、基本の技と言われるものの中でかっこいい!これなら自分にできそうだ!と思った技を1つずつ練習していくことが一番伸びていきます。
できるようになりたいという意思が何よりも上達力を引き上げてくれるからです。フリースキーは幅広いジャンルがあります。しかし、ジャンプ、ジブ、フリーライドなど全てをできるようにならなければならないということは一切ありません。
自分ができる範囲でフリースキーを楽しめれば立派なフリースキーヤーです。
フリースキーが上達する基本の技とは?
後ろ向きで滑るスイッチ。
キッカーでストレートジャンプ。
緩斜面から急斜面に変わるデコでオーリー。
最終的にはめざしたい360スリーシックスティ。
上記以外にも多数トリックがあります。中でもフラットバーンでクルクル回ってドライブで遊んでいると逆エッジに強くなるのでおすすめです。
トリックをすると、これまでと視界が変わる
一番気を付けたいことは、人と絶対ぶつからないこと。事前の周囲確認が大前提です。スキーをやったことがあるなら、なおさらなのですが、フリースキーのトリックでは真っ直ぐ滑るよりも極端に狭くなるからです。スイッチの練習でも視界は感覚が変わるので、人と衝突する危険性を常に意識しておくことが大切です。
トリックする地形を決める
スキー場では、地形を把握して、どこで何をやるかを決めます。周囲の目が気になるかもしれません。しかし、恥ずかしがらずに下手でも転んでも、ここでならこの技ができる!という得意技を作り、練習して極めていきましょう。
朗報はたいてい自分の練習姿なんて気にされていません。時間帯によっても自分のことをみるのは、初めての人だらけ。見続けている人はいません。
そして自分の中で、得意な場所ピンポイントでしかトリックができないと思わないでください。ある程度できるようになってきたら、端から初めてみる人には「うめぇ」と思われるようになるでしょう。
やらない技を決める
私の場合は、フリースキーを始めるにあたって最初から絶対に大きなけがをしないことを条件としました。私は社会人で普通に働いています。けがをして仕事ができなければ、周りに迷惑をかけてしまいますし、長期欠勤をすると最悪クビにもなるからです。
すると練習に時間を費やす必要のない技が決まっていきます。動画でどんなにカッコいいトリックを見つけても、第一にまずはカッコいいけど頭から落ちる危険のある縦回転や3Dを一切やらないと決めました。
第二に実際に超後発組である私は、ジブをやめました。練習で転んだとき鉄に当たるのでリスクが高く、絶対ケガをしたくない感じました。シリンダーをこするのが楽しいという未来もありますが、せっかく新調した新品の板が一瞬でボロボロになる覚悟は必要です。
三つめは540度以上の高回転はやらないということです。30代では体力の限界は実質感じません。しかし、事実として体力がなくなっていくであろう未来を考えると、「高速回転ができる時期が一瞬なら、雄大な360を回れることに練習時間を費やした方がいいのではないか?」と考えました。私の場合は実際この選択は間違っていませんでした。
フリースキー初心者が上達するポイントまとめ
フリースキー初心者が上達するポイントは、一回の滑りでどこで何をするかを決めて一つの技をその場所でできるようにするピンポイントのトリックを身につけることです。
例えば、このスキー場のこの緩斜面から急斜面の変化の場所でならスイッチ180ができる!という自信をつけていくこと。
あれこれできるようになろうとする必要はありません。そして初めてのスキー場でいきなり大技ができるスキルも必要ありません。上手な人でもたいてい事前チェックして安全確認をしています。特定の場所でトリックができるという自信をつけることが大切です。