- フリースキー360の場面ごとに分けた回転の安定方法
- スピード調整や飛ぶタイミングの重要性と具体的なコツ
- 視線の送り方が着地成功に直結する理由と実践方法
360°を1シーズンでできるようになりたい!
コツは小さい台で、高く飛んで視線を先行させること!
できる人は360°をとても簡単そうに飛んでいる、、その感覚をつかみたい!
360を回せても安定させる方法にも困っていませんか?
実はフリースキー360のやり方には型があります。
フリースキーの360のやり方を場面ごとに分解する
人によってはセンスですぐできるのでしょうが、超後発組で初心者の私は最初いくら練習しても全然安定して出せるという自信がつきませんでした。
しかし、360を出すときの場面ごとに分けて科学的にやるべきコツを一つずつつかんでいくと確実にできる確信が生まれました。
そこで、360ができるようになるまでの場面ごとのポイントを解説して一連の流れをまとめていきます。これから360に挑戦しようと考えていたり、まだ自信をもって360が確実にできるという自信がない方に私なりのやり方を紹介します。ぜひ真似したらよさそうなところを取り入れてみてください。
事前に入念にスピードチェック
キッカーで360を安定して出すにはスピードチェックが命です。飛び過ぎても飛ばな過ぎても危険です。アプローチのスピードを安定させるためにどこからエントリーするか自分のスタートの位置を決めます。
パークに行ったら360をやる前は、事前にストレートジャンプを一時間ほど繰り返しランディングの真ん中に着地できるようにしておきましょう。朝しっかりチェックジャンプしておくとお昼ごろと夕方になるにつれて雪質が変わりますのでスタート地点の限界点を自分の感覚で把握できます。
キッカーのアールを登る手前の型
スタートしてからキッカーのアールを登る手前まで、胸がヒザに付くくらいに姿勢を落とします。
よく「しゃがむ」と言うふうに言われてますが私の場合そのしゃがむと言う感覚はいまいち合いませんでした。そのため私の場合はお尻を膝の高さまで落とし体を前傾させます。胸を膝に近づけてくっつける意識をしています。こうすることによって自然とブーツにスネが押し付けられるので飛ぶときに安定します。
上半身の高さは、手を地面に伸ばしビンディングに手が触れる高さです。棒のように突っ立ってキッカーにエントリーしていくのはカッコ悪いです。アールを登る手前までは胸を膝に付けて加速していきます。
※ここから左回転の話です。
キッカーのアールを登っていく型
意識は左手は右腰に置き、右手は左腕と平行するように軽い感じで右後ろに構えタメを作ります。
足幅は、肩幅より足二つ分、広く外側に開きます。足の開きは広い方がよいです。足を開くことによってエッジが立つのでアプローチが安定します。アールを登りはじめたら足を肩幅より広く開いて登っていきます。そしてリップを抜けるまでエッジが立ったまま板は真っすぐです!意識して足を広げても意外と開いてないことが多いのでちょっと開きすぎかなと思うくらい開いた方がよいです。上半身は肩に力を入れないこと。
リップを抜けるほんの一瞬手前の型
リップを蹴る直前の型は、腰をすでに回転方向に90度回した状態にしておきます。
リップを蹴る一瞬前の意識は、右手がリップの左端・左手が後ろから回してリップの右端・腰は90度。意識ではなく実際の上半身の形は、右手が左足のノーズの上・左手が右足のテールの上・腰が90°入っている状態です。
腰の90°とは下半身は正面をむいたまま・上半身はもうこれ以上回らない状態。私の場合、飛ぶ一瞬手前のこの型をつかんでから360が感動的にド安定するようになりました。空中に出る前に上半身を半回転させておくことによって余計な力で回さないでおけるので、自然と空中に出た瞬間に安定して後ろを向いている状態になります。リップを蹴る一瞬前、右手を左足のノーズに、左手を右足のテールにもっていき、腰が90°入った状態。これが事前動作としてできていると確実に360ができると確信できるようになりました。
足はあくまで両足とも真っすぐです。つま先の小指を上げておくことでエッジが立つので、空中に出た瞬間上半身のねじれについてきます。逆にビビッて足元で回そうとするとバランスを崩し、エッジが引っかかってとんでもない方向に勢いで吹っ飛びます。
顔は正面。目線は一瞬ランディング見る。飛んだら頭も回っていくのですが、ランディングを一瞬見るか見ないかでお尻から落ちるかどうかが決まります。
このほかにも手で勢いをつけて回転する方法や肩で回す方法、腰を軸にして回転する方法があります。しかし、私の場合は上半身に力が入るとバランスが崩れていつまでも安定しませんでした。飛ぶ前のタイミングで回転を生む型を作っておくことがわたしなりの上手くいくようになったキッカケです。
リップを蹴って飛ぶ瞬間の型
意識はフワッと高く上に飛ぶです。
グッと蹴る意識だとバランスを崩しやすいです。フワッと高く飛ぶように蹴る意識で全力ではなく8割の力で蹴ります。また前に飛ぶ意識だとバランスが崩れますので、あくまで上に高くを意識します。細かいコツですが、両足のつま先の小指を上げてかかとでリップを蹴ると自然とエッジが立つのでうまくいきます。そしてリップで蹴るときの力の入れ方のコツは7~8割程度の力で飛ぶことです。パワーを入れすぎないことが安定するコツです。
私の場合は、1~5割程度の力で飛ぶと抜けて後傾に着地してしまう確率がとても高いです。簡単に言うとなめてぬるく飛んだらほぼ失敗するということです。キッカーの形にもよりますが、ちゃんと蹴らないと板が先に走っていき空中で安定しません。では逆に9~10割のフルパワーで飛ぶとどうなるかというと、実際にフルパワーで飛ぶとこれもまた安定しません。フルパワーだと、ただのストレートジャンプでもどこかしらいろいろなところに力が入ってしまい、空中姿勢を保って飛ぶことはとても難しくなってしまいます。
フワッと高く上に飛ぶ意識が360を安定させるコツです。飛ぶ直前の上記の動作により飛んだ瞬間すべて自動的についてくるので上半身は考える必要はありません。
飛んだら視線は着地点に向ける
リップを蹴って飛んだあとは、体は流れに乗るだけですが、顔を回転方向に送り先に視線を確実に着地点に向けることが実は一番大事です。
私がいつまでも自信がなく360ができなかった原因は視線を着地点に送ることができなかったからです。どれだけ練習しても飛ぶ恐怖心が消えない着地が安定しないなどの最大の原因が視線でした。自信が持てない時期は飛んで回転してる時、目をつむっていた、どこを見てたか思い出せない、視線を一番に意識していないことで、着地点を見れていませんでした。回れるようになっても、いつまでも不安だった原因は勘で着地していたからでした。これを知ってもらうためだけにこの記事を書いているといっても過言ではありません。360を安定してできるようになる最大の秘訣は飛んだら着地点に視線を送りつづけることなのです。
飛んで一番最初に見たところに体は向きます。たとえば飛んだ瞬間左下を一瞬見てしまったら体は回転中その見たところへ合わせて止まってしまいます。360にいつまでも自信を持てないのは、目線が原因の回転不足でした。
実際の感覚では、空中で回転時に着地点を「見る」ことはかなり難しいです。ですので、「視線を回転方向の先に送り続ける意識を持つ」ことを心がけましょう。左わきの下に顔を向けて、自分の板とランディングが視界に入ってる感覚です。
感覚が同じ人はいませんので、あくまで参考です。ですが安定して飛べる上手な人を見ていると、完璧に回転の進行方向を見てコントロールしています。
回転の安定を科学する:感覚と技術の新しい融合
フリースキー360°は、感覚と技術の絶妙なバランスが求められる高度な技です。
回転が不安定になる理由を科学的に分析し、解決策を具体的に提示することで、初心者から中級者までのスキーヤーが抱える課題を解消します。
ここでは、360°の安定性を高める新しい視点と深い分析を紹介します。
「回転不足」の真犯人を特定する
360°が回りきらない原因は、スピード不足や姿勢の崩れが多く挙げられます。
しかし、見落とされがちなのは、飛ぶ直前の上半身と下半身の連動性です。
例えば、回転を始める際に肩の動きが早すぎると、下半身が追いつかず空中でバランスを崩すことがあります。
対策として、飛び出す瞬間に肩を引きつつ腰を先行させる動きを意識することが重要です。
「視線の焦点」が着地を左右する理由
360°の着地が不安定になる最大の原因は、視線が定まらないことです。
空中で目線が回転軌道から外れると、着地位置を見失い、体の軸が崩れてしまいます。
実際の成功例では、視線が回転方向を追い続けることで、体全体が自然と着地点に向かう動きが見られます。
練習方法として、ジャンプ練習時に目標物(例えば旗や標識)を着地点として設定し、そこを視線で追う習慣をつけるのが効果的です。
スピードコントロールが作る「回転の余裕」
多くの挑戦者が見落としがちな点として、スピードの調整があります。
スピードが足りないと空中での回転が遅くなり、過剰に力を使おうとしてバランスを崩します。
逆に、スピードが過剰になると、飛びすぎて着地が難しくなるケースも見られます。
リズムに合わせたエントリースピードを見つけるために、キッカー手前での減速や加速を繰り返し練習することが鍵です。
「心理的壁」を超えるための小さな一歩
360°への挑戦には、恐怖心を克服する心理的なプロセスも欠かせません。
恐怖は失敗を防ぐための自然な反応ですが、これを「挑戦への集中力」に変える方法があります。
例えば、小さいジャンプ台での反復練習や、成功イメージを頭に描くビジュアライゼーショントレーニングが効果的です。
恐怖心を少しずつ減らし、自信を育むことで、360°への挑戦がより楽しいものになるでしょう。
重要なのは、「体感を磨くこと」です。
どれだけ技術が進化しても、最終的に自身の感覚と身体の使い方を理解することが、回転の成功に直結します。
フリースキー360やり方のまとめ
フリースキー360を安定的に回るやり方をまとめます。
事前のスピードチェック
↓
スタート地点のチェック
↓
胸がヒザに付くくらいの姿勢でアプローチ
↓
足をワイドスタンスにしてキッカーを登っていく
↓
飛ぶ直前は腰を回しておく。左手を後ろから限界まで右へ持っていく
↓
8割の力でつま先の小指を上げて蹴って上に飛ぶ
↓
飛んだ瞬間に顔と視線を回転方向に先行させて視線を着地点に持っていく
フリースキー360は目線がとにかく大事!
目線がとにかく大事です。
360が安定してできないという悩みは最初にぶつかる最大の壁です。日常生活の中で、できるときに目線を送る訓練飛ぶ瞬間の左手を後ろから右手の方に限界まで持ってくるトレーニングをしてみてください。360が安定してできるようになればフリースキーがさらに何十倍も楽しくなります。
スランプに陥った時思い出してみてください!
板は真っすぐ
腰は飛ぶ前に90°
高く飛ぶ
目線を送りつづける
- フリースキー360°を安定して回るための技術を場面ごとに分解
- 事前のスピードチェックや飛ぶタイミングの調整が重要
- 視線の送り方が着地点の成功率を左右する鍵