フリースキーは難しいと思っていませんか?
フリースキーの魅力は、競技ではない自由さにあります。人と競うことはなく、ただ自分がやりたいトリックを滑って楽しむだけ。誰でも簡単に始められるのが特徴です。
私自身も、スキーが趣味程度の経験しかありませんでしたが、実際にフリースキーを始めたファーストシーズンで、回るだけですが360°スリーシックスティを成功させることができました。
フリースキーの魅力は、一人でも簡単に始められること。普通のスキーに飽きた方、新しい挑戦をしたい方、カッコいいと見られたい方、ジャンプの気持ちよさを味わいたい方、そんな方にとてもおすすめです。
フリースタイルスキー競技のようにかしこまったルールはなく、ゲレンデでトリックを試してみれば、一人でもすぐに楽しむことができます。ぜひ、この冬にフリースキーの世界に飛び込んでみませんか?
- フリースキーとフリースタイルスキーの違いと特徴
- パークで楽しめるキッカーやレールなどのアイテムの魅力
- 全国のパークが整備されているスキー場の一部情報
フリースキーは、ジャンプが楽しい!
フリースキーは、ジャンプが楽しいです。スキーで飛ぶって何???どいういうこと?と私は最初思いました。
スキーで飛ぶというのはスノーボーダーがよくやっているようにジャンプ台でジャンプしたり後ろ向きに滑ったり、ボックスやレールを使ってトリックを決めたりとスキー板でいろんな動きをして全力で楽しむスポーツです。
ただゲレンデを滑るだけではありません。パークにあるジャンプ台を使って空中に飛ぶジャンプは練度が上がれば、板をつかんでポーズを決めるグラブや一回転をする360°スリーシックスティと言われるジャンプができるようになります。
またスキー場の斜面や凹凸の地形を使ってジャンプしたり、板をしならせて飛んで回って跳ねるグラウンドトリック(グラトリ)という遊び方もあります。パークがあるスキー場では、レールやボックスが設置されており、それぞれのアイテムに乗ってトリックを決めて魅せる遊び方もあります。
またフリースキーでは後ろ向きで滑ることが多いため、ツインチップと言われる板の両端が上に反ったスキーが使用されています。
競技ではない?フリースキーはフリースタイルスキーみたいな定義が一定ではない
フリースタイルスキーには、以下のように多種多様な競技が含まれます。
- スロープスタイル: レールやボックス・キッカーを滑る競技。2014年のソチオリンピックから正式種目。
- モーグル: コブ斜面を滑りながらエアをキメる競技。
- エアリアル: エアのみの美しさを競う競技。
- スキークロス: 複数人が同時に滑走し、キッカーやウェーブのあるコースを競争する競技。2010年のバンクーバーオリンピックから正式種目。
- ハーフパイプ: 半円筒状の斜面で左右にターンしながらエアを決める競技。2014年のソチオリンピックから正式種目。
- ビッグエア: ビッグサイズのジャンプ台でエアトリックを競う競技。
- フリーライド: 山に登り、バックカントリーでパウダーを滑るスキー。
- ストリート: 手すりや坂を使ってトリックを決めるスキー。
このように、フリースタイルスキーは自由形といってもさまざまな種類があり、競技としてのフリースキーは非常に広い定義を持ちます。
一方で、ここで紹介する「フリースキー」は競技としての枠を超え、スノーボードのように自由なスタイルを楽しむスキーを指します。
キッカーでジャンプをしたり、地形を利用して遊んだり、ボックスやレールをこすってトリックを決めたりと、誰でも自分の個性を表現できるスタイルが特徴です。
型に縛られることなく、自分だけの滑りを追求するのがフリースキーの醍醐味です。
パークが完備されているスキー場の一部
フリースキーを楽しむには、スキー場内に整備されたパークエリアが最適です。
パークでは、キッカー、ボックス、レールなどのアイテムを使ってジャンプやトリックの練習ができます。
以下に、パークが整備されている日本国内のスキー場の一部を紹介します。
- 北海道: 札幌国際スキー場、ニセコ グランヒラフ、ルスツ高原、星のリゾート トマム
- 福島県: 星のリゾート 猫魔スキー場、星のリゾート アルツ磐梯
- 新潟県: 神立スノーリゾート、かぐら
- 群馬県: 丸沼高原、スノーパーク尾瀬戸倉
- 長野県: 奥志賀高原、竜王スキーパーク、白馬47 ウィンタースポーツパーク
- 岐阜県: 鷲ヶ岳、スノーウェーブパーク白鳥高原
これらのスキー場では、初心者から上級者まで楽しめるようさまざまなレベルのアイテムが設置されています。
また、専任のスタッフが定期的にアイテムを整備してくれるため、安心して練習に取り組むことができます。
一昔前までは、人づてに聞いて探さなければ整備されたパークに行くことはできませんでしたが、現在では整備されたパークを完備するスキー場が多くなりました。もし探すのでしたら、実際はフリースキーヤーを探して知り合いになって聞くより、身近にいるスノーボーダーの方が詳しいことが多いかもしれません。
上記は参考で全国にはほかにもたくさんのパークがあるスキー場があり、ローカルのスキー場でもネットに出していないだけで整備されたパークがあるスキー場もかなりあります。パークは初心者でもフリースキーが楽しめるように作られており、初心者や中・上級者向けと各レベルのアイテムが設置されています。時間ごとに修復してくれるディガーさんが整備してくれるスキー場は大変良いスキー場です。
フリースキーでは「安全」を絶対に守る!意識が一番大切
パークで楽しむには絶対に安全であることを確信して滑ることが大事です。自分自身で守ることは、ヘルメットをかぶる・プロテクターを着用する・先の人が成功しても失敗しててもコースから出たことをハッキリと確認してからスタートすることです。
そしてほかの人に対しては、順番を守る・転んでも速やかにコースから出て後の人にスタートしてもよいと合図してあげる。ちょっと細かいですが最低限、「順番を守ることだけはみんなが意識している」ということを覚えておくと自分のためになります。
もう普通のスキーには戻れないと思えるほどフリースキーは楽しい
ジャンプしたり固いアイテムをこすって滑るので、転んだ時のケガのリスクも非常に高いです。しかし、スキルアップの楽しさやスリル、ジャンプで360°をキメたときの「うおぉ」といった歓声はとても気持ちよくフリースキーに出会えて良かったと感じる魅力の一つです。
そして一番良いところは、他人の評価を感じることなく自由に滑れることです。普通のスキーでしたら板の流行りが変更されれば流行りの滑り方が変わりますので自分の滑り方も変え続けなければなりません。スキーヤーのほとんどが普通のスキーですので相手の良いところ悪いところがなんとなくすぐわかり評価できます。しかし自分はヘタだと思われたくないものです。
ゲレンデではほとんどの人がツインチップでフリースキーをやっていませんので評価の対象にならず他人の目を気にすることがなくなります。誰もやってないゆえに何をやっても恥ずかしくない。なので、なんでもチャレンジしてよいと自分で思えるところが非常にしっくりします。
「最初はヘタで人の目が気になっていた」経験から学んだフリースキーの魅力
フリースキーを始めたばかりの頃、私にとって最大のハードルは、他人の目でした。
初心者特有のぎこちなさや失敗に、恥ずかしさを感じることも多く、「上手に見られたい」という気持ちが強かったです。
しかし、その経験を通じて、フリースキーの本当の魅力に気づくことができました。
人の目が気になりすぎて最初の一歩が怖かった
スキー場にあるパークエリアで初めてキッカーに挑戦したとき、周囲には上手なスノーボーダーやフリースキーヤーが多く、「失敗したらどうしよう?」という不安が常に頭をよぎりました。
いざ飛んでみると、予想通り失敗して転びましたが、それでも挑戦する楽しさを感じた瞬間でもありました。
この体験を通じてわかったのは、「他人の目ではなく、自分の楽しさに集中すること」の大切さです。
自分のペースで楽しむことの大切さに気づいた瞬間
初心者のうちは、上手な人と自分を比較してしまいがちです。
しかし、フリースキーは「自由に滑る」ことが基本です。
「何をやってもいい」「自分だけのスタイルを作っていい」というフリースキーの本質に気づいたことで、他人の目を気にせず自分を表現する楽しさを味わうことができました。
初心者だからこそ味わえる挑戦の喜び
初めて360°回転を成功させたとき、周囲の視線は関係なく、ただ自分の中で大きな達成感を得ることができました。
最初はヘタで当たり前ですが、その過程で得た気づきや学びがスキー場での時間をより特別なものにしてくれます。
フリースキーの醍醐味は、初心者であっても「挑戦する気持ち」を通じてスキーを新しい形で楽しむことができる点にあります。
フリースキーの自由を楽しもう
このような経験を通じて、私が感じたのは、フリースキーは競争ではなく自己表現の場であるということです。
初心者でも恥ずかしさを乗り越え、自分のペースで新しい技に挑戦すれば、スキーの楽しさが無限に広がります。
フリースキーで見つけた「自分だけの滑り方」
最初は人の目を気にしてばかりだった私も、今では自分のスタイルを楽しむフリースキーヤーになりました。
この体験から学んだのは、「下手でもいい、自分が楽しむことが何より大切だ」ということ。
あなたもフリースキーを通じて、自分だけの楽しさを発見してみませんか?
フリースキーはただ自由に滑るだけ
フリースキーには上記で紹介したフリースタイルスキーのような型がないので、自分のやりたいと思うことだけ練習して自己満足の世界に浸れます。
なお私はジャンプはするけどジブをやりません。ボックスやレールなどのジブと呼ばれるアイテムには一通り乗れるようにはなりましたが、スキー板を秒でダメにしてしまうので一切やらないことにしました。(はじめた頃ちょっと練習して、10万円の板がボロボロに。。)そのため、キッカーでジャンプをすること、地形でグラトリをすること、スイッチで滑ることに特化しようと、こう考えるのも完全に個人の自由なのでフリースキーは良いです。なにより飛んで滞空することが気持ちよく、ジャンプがとても好きです。
私が紹介できるのは、ホントのフリースキー初心者で「スキーの基礎はおいといて、ケガはしたくないけど飛びたい!」と思ってる中年向けへのアドバイスです。しかしフリースキーをはじめるのに年齢や現在のレベルは関係ありません。ただ自分がカッコイイと思うスタイルで滑るだけです。ぜひ1シーズンだけでもチャレンジしてみませんか?
- フリースキーは競技ではなく自由に楽しむスキーである
- ジャンプやトリックを楽しむためにはパークが整備されたスキー場がおすすめ
- 全国にパーク付きスキー場が多数あり、初心者から上級者まで楽しめる